障害者と文字

2009-08-28 當山日出夫

ブログタイトルでは、あえて「障害者」の表記を採用。

たまたま、渋沢財団のブログ「情報の扉の、そのまた向こう」から、著作権におけるフェアユースの問題につながって、次の団体があることを知った。

障害者放送協議会
http://www.normanet.ne.jp/~housou/

まずは、著作権の問題としての、障害者向けのフェアユースの範囲の拡大。私は、基本的に、この方向に賛成する。そのうえで、であるが、では、「文字」は、どのように関係してくるだろうか。

現実の問題としては、どのような、「表記」「文字」(字体・字形)をつかうか、ということになるはずである。

「ことば」「いろ」「もじ」これらを組み合わせた、ユニバーサルデザインのコミュニケーションが、これからの社会で要求される。では、この視点から、「新常用漢字表」の問題が考えられてきたか。答えは、否、であろう。

正直にここでいえば、私自身の意識のなかでも、このことは、いままで、つながっていなかった。

もし、より読みやすいデザインのフォントを選んだとして、それが、字体の改変=同一性保持権の侵害、ということになるのだろうか。わからない、としかいいようがない。私の知見の範囲では。

なお、文字研究会、具体的に今後どのようになるかわからない。しかし、私のこころのなかで、是非ともとりあげたいテーマが、いくつかある。
・読字障害(ディスレクシア
点字
である。そして、できれば。
・手話
のことも。「視覚」と「ことば」という観点から見たとき、これまでの、言語研究の視点からの文字研究とは違った世界がひろがる可能性がある。

當山日出夫(とうやまひでお)