2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『中央公論』大学の絶望:昔はよかったのか(つづき)

2009/01/31 當山日出夫確かに、今の大学、特に人文学的な基礎教養というべきもの、それから、いわゆる「PD」の問題など、危機的状況にあることは認めよう。だが、それを危機と感じるのは、これまでの教育制度のなかで、生き延びてきた、あるいは、あえていえ…

『中央公論』大学の絶望:昔はよかったのか

2009/01/30 當山日出夫教育関係の本は、比較的読むほうだろう。たまたま、うちの子供の中学・高校のときが、「ゆとり教育」の時期だったせいもあって、気にせざるをえない。中等教育にせよ、高等教育にせよ、現状でいい、と思っている人は数少ないようである…

『中央公論』大学の絶望(つづき)

2009/01/29 當山日出夫『中央公論』2009年2月号「大学の絶望」のつづき。はっきりいって、特に目新しいことは書いていない。まあ、『中央公論』が特集を組むぐらいだから、すでに、論点は出尽くしているテーマといえば、それまで。だが、そうはいっても、共…

『中央公論』2月号「大学の絶望」

2009/01/28 當山日出夫雑誌『中央公論』の、2009年2月号の特集が「大学の絶望」。とりあえず、読んだ印象をのべるならば、まさに「絶望」しか、伝わってこない。我が家には、二人、大学生の子供がいる。その目で読んでみても、希望は見いだせない。個人的に…

デジタルで人文学はどうなるか

2009/01/25 當山日出夫デジタルで人文学はどうなるか。最近の論考では、石田英敬.「瀕死の「人文知」の再生のために−教養崩壊と情報革命の現場から」.『中央公論』(2009年2月号).中央公論新社がある。デジタルで、はたして、人文学・人文知は、再生可能…

内村鑑三デジタル版の「葛」

2009/01/17 當山日出夫気になったので、『内村鑑三全集』第10巻の該当ページを見てみた。252ページの3行目にある。確認しておくと、デジタル版(フォント埋め込みPDF)では、「ヒ」の葛。0208の字体。これは、岩波版全集を忠実に再現したもの。実際の書物と…

第2回ワークショップ:文字−文字の規範−

2009/01/17 當山日出夫これは、「やまもも書斎記」の方にも記したが、宣伝のため、ここにも記載する。 第2回 ワークショップ:文字−文字の規範−http://www2.kokken.go.jp/egov/ws_moji090207.html日時:2009年2月7日 午後13:15より 場所:国立国語研究所 多…

内村鑑三全集の表記とJIS漢字

2009/01/17 當山日出夫内村鑑三全集(デジタル版)をながめている。内村鑑三の信仰については、ここでは立ち入らないことにする。これはこれで、とても、興味深いのであるが。手元にもらってあるのは、岩波版の全集を、そのまま、ページ単位で忠実に再現した…

新常用漢字の当事者として

2009/01/14 當山日出夫新常用漢字表(仮称)について、あれこれ考えている。ただ、考えるだけでははなく、ワークショップの開催、それに、論集の編集まで、手を出している。第1回のワークショップは、2008年7月19日(花園大学) 第2回のワークショップは、…

内村鑑三の射程

2009/01/12 當山日出夫「やまもも書斎記」で書いているように、昨年末から、内村鑑三全集のデジタル化の公開(出版)にむけて、あれこれと考えている。基本は次のふたつ(私の考えるところ)、・「売る」ということ。「ISBN」がついた形で、既存の、書籍販売…

あたらしく始めるにあたって

2009/01/09 當山日出夫忙しいのに、なにも、別に新しくブログをつくらなくても、とは思う。しかし、あえて、これに踏み切ることにした。一つには、自分で書いたことに、自分自身で後からコメントしたいことがある。同じブログ内でやれば済むことである。しか…