2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ガリ版文字資料としての黒澤デジタルアーカイブ

2009/05/31 當山日出夫「やまもも書斎記」の方には、映画関係資料のデジタルアーカイブの事例として書いた。やまもも書斎記 2009年5月27日 http://yamamomo.asablo.jp/blog/2009/05/27/4325691龍谷大学 黒澤デジタルアーカイブ http://www.afc.ryukoku.ac.jp…

日本語表記の可読性と正書法

2009/05/31 當山日出夫とりあえず、いま、論じているのが「ひろばのことば」。その先にあるのは、日本語の正書法、である。いうまでもないが、漢字仮名交じり文が日本語の表記としてつかわれるのは、漢字が、いわゆる「文節」の区切りを示すからである。適当…

わたくしは「ひろばのことば」という

2009/05/31 當山日出夫単なる表記の問題ともいえるが、わたくしは、「ひろばのことば」を基本的につかうように、(このごろ意図的に)こころがけている。「広場の言葉」でもいいかもしれない。しかし、言語研究者というのは、なぜか、「言葉」ではなく「こと…

「潰瘍」と「腫瘍」が書ける(追記:「痘」)

2009/05/30 當山日出夫狩野さんのコメントを示唆に、追加の字種をみてみますと、結局、「潰瘍」「腫瘍」この2語が漢字で書けるように、ということになります。確かに、「潰」が入ることによって、「潰滅」が書けるでしょうが、すでに定着している「壊滅」を…

「壊滅」と「潰滅」

2009/05/30 當山日出夫『猿蟹合戦』は新常用漢字で書けるか(2009年5月29日)のコメントにある、 nazokouさんのご指摘の件は、毎日新聞の、http://mainichi.jp/select/opinion/eye/news/20090527ddm004070159000c.html記者の目:「常用漢字見直し試案」に疑…

「ひろばのことば」と「おとぎばなし」と「新常用漢字」

2009/05/30 當山日出夫本来ならば、今日は、日本語学会で武庫川女子大の方にいっているはず、だったのですが、インフルエンザで中止。(学会のときに、特別割引で買うはずの本が買えなくなった、こまった。)小形さんのご質問について、 「ひろばのことば」…

『猿蟹合戦』は新常用漢字で書けるか

2009/05/29 當山日出夫2009年5月27日 「しょうがいしゃ」の表記の多様性こそ大事である へのコメントで、狩野さんがご指摘の件。ここに引用すると、 ところで、毎日新聞にも試案に批判的な意見が出ましたね。新聞協会の意見書に沿っているのであまり目新しい…

「しょうがい者」と書いた例

2009/05/29 當山日出夫笠間書院のメールマガジンで知った。 全日本博物館学会2009年度総会・第35回研究大会 2009年6月13日 http://www.museology.jp/ http://www.museology.jp/soukai090613.htmlこのプログラムのなかに(6)山本哲也(新潟県立歴史博物館) …

「しょうがいしゃ」の表記の多様性こそ大事である

2009/05/27 當山日出夫もじのなまえ http://d.hatena.ne.jp/ogwata/20090517/p2ますます、泥沼状態(?)であるようなので、私の意見はこちらに。「しょうがいしゃ」の表記「障害」「障碍」「障がい」とは、やや観点が異なるが、nazokouさんが、非常に貴重な…

「碍」は新常用漢字表に入れるべきである

2009/05/26 當山日出夫おがたさんの「もじのなまえ」での議論について。ブログのコメント欄で、いくら議論しても、内部の議論が、検索ですぐにヒットするというようにはなっていないので、ここに私なりの意見をのべておく。私の結論から先にいえば、「碍」は…

白杖の杖は必要か(追加、付記)

2009/05/21 當山日出夫安岡さん、ありがとうございます。さっそく、芦屋市のものを確認しました。http://www.city.ashiya.hyogo.jp/pub_come/shogaifukushi/image/shogaifukushi2009.1.15-1.pdfここで出てくる「杖」は、通常の(?)「つえ」ですね。これは…

三鷹市の論理はおかしい:「鵜目鷹目」はどう書く

2009/05/20 當山日出夫狩野さんが教えてくださった、三鷹市のHPを確認してみた。三鷹市 http://www.city.mitaka.tokyo.jp/c_service/012/012516.html まさに、狩野さんのご指摘のように、「鷹」の一字を入れるために、余計な文字を、一蓮托生(?)で一緒に…

「しょうがい」の表記

2009/05/20 當山日出夫今日(2009/05/20)の朝日新聞のサンヤツ。朝刊の一番したにある、本の広告のこと。そのなかに、「ディスレクシア」の本が目についた。で、横をみると、同じ「ぶどう社」の刊行の本で、『発達障がいをもつ子のいいところ応援計画』.阿…

日本語学会中止

2009/05/18 當山日出夫インフルエンザのため、日本語学会が中止。http://wwwsoc.nii.ac.jp/jpling/當山日出夫(とうやまひでお)

新常用漢字:朝日新聞の白石さんの記事を読む(2009年5月18日)

2009/05/18 當山日出夫朝日新聞(大阪版)の5月18日(朝刊)。白石明彦編集委員の「新常用漢字表をよむ」が掲載になっている。見出しは、審議の拙速 危ぶむ声 追加字種・字体の問題なお課題とある。審議の拙速は、もう、スタートの時点から分かっていたこと…

「鷹」は新常用漢字表に入れるべきではない

2009/05/17 當山日出夫ここしばらく、「碍」の字の方に目がむいていた。「鷹」について考えておく。結論からいえば、三鷹市の主張にしたがうかたちで入れるべきではない。朝日新聞の白石編集委員の記事によれば、三鷹市は23もの熟語や格言をしめしたとのこと…

「障害」についてまとめると

2009/05/17 當山日出夫ちょっと落ち着いたところで、あらためて、小形さんのブログを読みなおしてみる。「障害/障碍」については、前日、5月13日で、すでに十分に論点が整理されている。http://d.hatena.ne.jp/ogwata/20090513/p1新聞協会にも、また、障害…

おがたさんについての私の意見

2009/05/16 當山日出夫ますます混乱している、「障害」問題であるが……現在、コメント数19。http://d.hatena.ne.jp/ogwata/20090514/p1最初の小形さんの述べたことについての私の考えを記しておく。まずは、これを書くべきだったのだが。きわめて単純に、委員…

「障」「碍」「害」

2009/05/16 當山日出夫「もじのなまえ」で、議論がある。 http://d.hatena.ne.jp/ogwata/20090514/p1 「障碍」か「障がい」か「障害」か、である。でも、このことを議論する前に、てもとも漢字の辞典で、「障」「碍」について調べてみるぐらいの手間は、かけ…

やっと「ミサイル」で落着

2009/05/16 當山日出夫今日(2009/05/16)の朝日新聞の朝刊(大阪版)。「北朝鮮ミサイル 防衛省の報告文(全文)」が掲載になっている。読んでみると、 (略)「北朝鮮によるミサイル発射」と呼称することとした(本文書で北朝鮮が発射したものを「ミサイル…

新常用漢字:朝日新聞の白石さんの記事を読む(2009年5月14日)

2009/05/15 當山日出夫メッセージの順序が、前後してしまうことになってしまった。木曜日は、5月中は、朝一番に出かけるので、朝刊を読んでいる時間がない。「新常用漢字表(仮称)」のパブリックコメント、それについての概要について、朝日新聞で、白石明…

単漢字調査から分かる範囲

2009/05/15 當山日出夫「飛翔体」にかわって、こんどは、「障碍」。「飛翔体」が現行の常用漢字外であっても使用するなら、別に「障碍」を使っても、悪いことは無いように思えるが。日本国政府は、公的な文書でも、常用漢字の制約を受けないでよいということ…

「しょうがい」をめぐる議論

2009/05/14 當山日出夫まさに、危惧していた議論になっている。「しょうがい」を「障害」「障碍」と書くかどうか、である。いや、その前に、この語が日本語では、いつからどのように使われるようになったのか、そして、現状ではどうであるのか。http://d.hat…

「飛翔力」の用例

2009/05/07 當山日出夫たまたま見付けた例、 その(=鳥類)の最大の特徴は、飛翔力、つまり羽の獲得である。 河合信和.『ネアンデルタール人と現代人−ヒトの500万年史−』(文春新書).文藝春秋.1999.p.140當山日出夫(とうやまひでお)

「飛翔」の用例

2009/05/03 當山日出夫さんざん話題になった「飛翔体」、どうやら、結局のところは失敗ミサイルということのようである。普通に本を読んでいて、たまたまみつけた、 飛翔してすぐは、乗員乗客ともにシートにすわり 清水義範.「二〇一〇年宇宙の恥」.『時間…

何についてのパブリックコメントなのか

2009/05/03 當山日出夫小形さんの「もじのなまえ」の方で、少し紛糾しているようである。整理のためと思って、こちらに私の意見を書く。もじのなまえ http://d.hatena.ne.jp/ogwata/20090428/p1そもそもパブリックコメントの対象は、何であるのか。(1)文化…