三鷹市の論理はおかしい:「鵜目鷹目」はどう書く

2009/05/20 當山日出夫

狩野さんが教えてくださった、三鷹市のHPを確認してみた。

三鷹市
http://www.city.mitaka.tokyo.jp/c_service/012/012516.html


まさに、狩野さんのご指摘のように、「鷹」の一字を入れるために、余計な文字を、一蓮托生(?)で一緒にあつかわなければならなくなる。でなければ、「鷹」は漢字でいいけれども、ほかは仮名でかまわない。交ぜ書きで十分、ということになる。「鷹」が書けさえすればいいのだ。ということになってしまう。

つまり、「鷹の前の雀」じゃなくて「鷹の前のすずめ」、「鳶が鷹を生む」じゃなくて「とびが鷹を生む」となる。

「鵜目鷹目」(うのめたかのめ)、これを、もし「鷹」が常用漢字になったとして、どう表記すればいいのか、教えてもらいたい。

「狗狼雀烏鳩鳶鵜茄朋馴」である(狩野さんの指摘による。)

これは、どう考えてもおかしいだろう。

やはり三鷹市が主張すべきは、
(1)「鷹」が「常用漢字」でないことのデメリット
(2)「鷹」が「常用漢字」になることのメリット

これを、きちんと説明すべきである。

むしろ三鷹市が実行すべきは、「三鷹」を「みたか」と読むために、ルビを付加するなどの、行政文書の表記かもしれない。なぜ「さんたか」と読んではいけないのですか、とならないように。このあたり、日本語学会の意見書を参考にすべきである。

固有名詞には読み方をしめそう、これが、今後の日本語にかかわる政策のおおきな目標であると思う。

當山日出夫(とうやまひでお)