内村鑑三デジタル版の「葛」
2009/01/17 當山日出夫
気になったので、『内村鑑三全集』第10巻の該当ページを見てみた。252ページの3行目にある。
確認しておくと、デジタル版(フォント埋め込みPDF)では、「ヒ」の葛。0208の字体。これは、岩波版全集を忠実に再現したもの。
実際の書物としての岩波版全集では、「葛籠」の熟語で使用。ルビは [つづら] とあり、編集にあたって付加したものである。そして、その本文の文字は、「人」の葛。
つまり、この箇所、現行の0213(04)準拠のフォントであれば、原文どおりの字体が使用可能。他の巻も見てみなければわからないが、ここの場合は、暗黙のうちに、包摂して処理した、ということであろうか。
さて、どうするか。
當山日出夫(とうやまひでお)