常用漢字表という名称

2009-10-23 當山日出夫

いまのところ、報道のサイトなどによると、名称は、「常用漢字表」を踏襲するとのこと。まあ、「目安」としての基本が変わらないということを、より強く印象づける、あるいは、別の名称を選択したときの混乱を回避する、というあたりが落としどころかと、推察する。

ならば、なぜ、字種を増やす必要があるのか・・・という、根源的なところの問いかけに戻るような気がしてならない。旧(現行)常用漢字表であっても、必要に応じて、表外字の使用は認められていたのだし、現に使ってもいる。

それにしても、「毀損」は書けても「瑕疵」は書けない……まあ、一般的には、「名誉毀損」の使用例が多いのだろうが。あるいは、「〜〜を毀損する」など。頻度がたかいといえばいえそうだけれど。

なお、やはり「礙」は無理であったか。

當山日出夫(とうやまひでお)