0213で増えた仮名の由来

2016-08-14 當山日出夫


0208で使用できる仮名は、昨日、書いたとおりである。これに対して、0213では、仮名が増えている。その典拠を確認しておきたい。


まず、次のように分けて考えることができようか。その由来について分類して考えてみることにする。


半濁点つきの仮名(ガ行鼻濁音)
か゚き゚く゚け゚こ゚
カ゚キ゚ク゚ケ゚コ゚


片仮名に対応した平仮名
ゔ(片仮名=ヴ)
ゕ(片仮名=ヵ)
ゖ(片仮名=ヶ)


濁点つきの仮名(外来語表記)
ヷヸヹヺ


半濁点つきの片仮名(アイヌ語表記)
セ゚ツ゚ト゚


小書き片仮名(アイヌ語表記)
ㇰㇱㇲㇳㇴㇵㇷㇸㇹㇷ゚ㇺㇻㇼㇽㇾㇿ



以上をまとめると、次の4点になる。


(1)
ガ行鼻濁音の表記。


(2)
片仮名(ヴヵヶ)に対応させる形での、平仮名の追加。


(3)
外来語表記のための片仮名の追加。


(4)
アイヌ語表記のための片仮名の追加。


どれも、日本語学的には、納得のいくものであるといってよいであろう。


なお、ここで確認しておきたいのは、外来語の表記。これが、次を典拠としていること。


外来語の表記
平成3年の内閣告示第2号


これのことだろう。
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/k19910628002/k19910628002.html



なお、平成3年は、1991年にあたる。したがって、2000年制定の『JIS X 0213:2000』が、これを反映しているのは当然のことといってよ。


ちなみに、この文章は、EmEditorで書いている。仮名の入力は、ATOK2016(文字パレット)を使用。使用のコンピュータは、Windows10。表示は、正しくなされている。
これを、別のエディタ(WZ、MIFES)で見ると、表示がみだれる。ただ、ワープロ一太郎、Word)の編集画面で見ると、きちんと表示する。


付記
上記の記事を、アップロードした後、ブラウザで確認してみると、私の使用している
Forefox
GoogleChrome
では、正しく表示されている。