パブリックコメントの公開と保存

2009/04/22 當山日出夫

今回のパブリックコメントが、どのように処理されるのかは知らない。


個人的意見としては、


・「新常用漢字表(仮称)」が決まった後には、すべての資料とともに、原則的に公開すべきである。


・そのとき、個人名などは出さないという方針は必要であろう。


・公開を望まない人は、そのことを、パブリックコメントを提出の段階で明記しておく。


・現段階では、「新常用漢字表(仮称)」は、定期的な見直し、という方向らしい。


・であるならば、次の調査・審議のための資料を、きちんと残すということは、必要ではないか。もしかすると、今の「新常用漢字表(仮称)」は、まちがった国語施策であったかもしれない。(個人的には、そう思うが)。だが、それは、将来の日本語をつかうひとびとの判断にゆだねられるべきであろう。


・まさに、資料を史料として残す。アーカイブズの理念である。これは、今のわれわれの責任である。


・この責任を自らおう覚悟なくして、「新常用漢字表(仮称)」を論ずべきではない。日本語をつかう一人の人間として、それぞれ、「国語施策」としての「新常用漢字表(仮称)」の「当事者」なのである。


私は、以上のように思う。

當山日出夫(とうやまひでお)