「読むこと」に困難がある人へのサービスを考える
2009-09-05 當山日出夫
「文字」について考えるとき、「書物」について考えることは不可分であると考えます。以下の研究会を紹介します。
日本図書館研究会の研究会です。
2009年11月29日(日)
大阪府立男女参画・青少年センター(ドーンセンター)
2009年度図書館学セミナーのご案内
日本図書館研究会
「読むこと」に困難がある人へのサービスを考える
詳細は、以下のURLを御覧ください。
日本図書館研究会
http://wwwsoc.nii.ac.jp/nal/index.html
図書館学セミナー
http://wwwsoc.nii.ac.jp/nal/events/seminar/2009/invit.html
説明の一部を引用します。
(略)
この改正(=著作権法)によって、図書館の障害者サービスはさらに進展すると考えられるが、特に注目したいのは発達障害等への配慮がなされた点である。学習障害者や知的障害者、ディスレクシア(読字障害者)などの発達障害者は、「読むこと」に困難を抱えていることが多く、読書障害者とも言える側面を有している。このような人々が無理なく読書を楽しめるように、LLブック(注)やマルチメディアDAISYが考案されたが、製作には著作権処理が必要なため、思うように数は増えていなかった。今回の法改正によって、これらの資料製作が進むことが期待されている。(略)
(注)LLブック:
LLは、スウェーデン語の[Lattlast](aは正しくはウムラウト付き)の略で、「やさしく読みやすい本」の意味。やさしく書かれているが幼児・子ども向けの本ではなく、読者の生活年齢に合った内容が、読むことが苦手な人にも分かりやすく書かれた本のこと。
プログラムの概略です。時間など省略。
開会挨拶(理事長 川崎良孝)
趣旨説明(研究委員長 志保田務)
進行:研究委員
基調報告.「著作権法改正が図書館に与える影響等について」
前田 章夫(大阪府立中央図書館・JLA障害者サービス委員会)
基調講演.「マルチメディアDAISYとその周辺の動きについて(仮題)」
河村 宏(DAISYコンソーシアム会長)
発表1.「LLブックについて」
藤澤 和子(京都府立聾学校・『LLブックを届ける』編著者)
発表2.「ディスレクシアについて」
山中 香奈(兵庫県LD親の会「たつの子」代表)
討 議
コーディネーター 前田 章夫
詳細な情報、申し込みなどについては、上記のURLでホームページで御確認ください。要事前申し込みです。
當山日出夫(とうやまひでお)