祖・ネ且・示且

2009-09-08 當山日出夫

小形さんの「もじのなまえ」にさっそくアクセスして、資料を見る。小熊さん、小形さんに感謝。

http://d.hatena.ne.jp/ogwata/20090908


許容字体の表示法、これは理解できるのだが、そうすると、「祖」はこれでいいのだろうか。

まず、確認しておくのは、今回の、「新常用漢字表(仮称)」には、「しめすへん」の字は無い、ということ。

印刷標準字体(表外漢字)では、「しめすへん」「しょくへん」「しんにゅう」が、三部首許容となっている。このうち、「しんにゅう」の「謎」などが、大問題になっていることは、周知のことである。

ところで、「しめすへん」については、最新の表示法、試案(「本表」のページ見本)、において、
ネ且(示且)
の形式で、( )によって、康煕字典体をしめすとなっている。
はたして、このあつかい、印刷標準字体との整合性は、問題ないだろうか。

さらに次の改訂を視野にいれたとき、簡易慣用字体、許容三部首、については、全体として一貫した対応が望ましいと、私は考える。

當山日出夫(とうやまひでお)


追記 2009-09-08
全体としての「漢字表」の整合性という意味では、少なくとも、新常用漢字表における字体のしめしかたと、印刷標準字体(表外漢字)のそれとは、統一された方式であることが望ましい。まず、このことは言っておきたい。